D.O.リベラ・デル・ドゥエロ D.O.リベラ・デル・ドゥエロ グルメ
ボデガス・コメンヘ
D.O.リベラ・デル・ドゥエロのワイナリーです。
1999年に創始者の父親であり、1942年に出版され「ぶどう樹とスペインワイン La Vid y los Vinos Españoles」というスペインワインの歴史において重要な本の執筆者でもある、ミゲル・コメンヘ・ヘルペの名前から、ワイナリーの名前が付けられました。D.O.リベラ・デル・ドゥエロの中心にあるペニャフィエルから6キロのクリエル・デル・ドゥエロという村にあります。
写真からも想像できるように、ブドウを可能な限り自然に育て、数年にわたる研究の結果厳選された天然酵母(マドリッドの農業・食品技術研究所にて保存)を使用してワイン作りをしています。
ルエダ地区のベルデホ100%の Comenge Verdejo 2012。
1896年に植樹された畑、つまり樹齢100年以上のベルデホを使用しています。
透明感のある、つややかな黄色。柑橘類、りんご、バラのような、とても高い香りがしました。白ワインにしてはわりと厚みのある飲み口だと思いました。フレッシュな酸味と、程よい甘さのバランスが絶妙で、余韻も長く、ベルデホの特徴もよく出ていて、とても好感の持てるワインでした。
Cantagrullasというチーズ工房とBodegas Comengeが協力して作っているワインチーズ。 正確には、ワインになる前のブドウ果汁とブドウ果皮を使って、カスティーリャ・イ・レオン地方固有種の羊の乳を発酵させて作っています。少し酸味のある味わいで、ブドウの種がナッツのような食感を出していました。
リベラ・デル・ドゥエロ地区のテンプラニーリョ種100%のComenge 2008。
標高820から890メートルの高地で採れるブドウは適度な酸があるので、骨太のワインを作り出すテンプラニーリョの可能性をさらに引き出し、エレガントで、複雑さのあるワインになっていると思います。深い紫色。フルーツやアニスなどの香りがしました。フルボディの辛口というカテゴリーになるのだと思いますが、フルーツの軽やかな酸味で飲みやすい感じに仕上がっていました。15ヶ月、フレンチオーク(85%)とアメリカンオーク(15%)でゆっくりと熟成させているので、グラスの中でだんだんと花が開いていくように、香りが開き、味わいがまろやかになっていきました。 リベラ・デル・ドゥエロの良質なワインでよく体験する、心地よい感覚です。
地鶏の鶏冠とひよこ豆のサラダ。鶏冠はゼラチン質で、よく煮込んであるので柔らかく、もっちりしていました。味付けは、オリーブオイルとワインビネガー、塩だけですが、豆や野菜、鶏冠の味がうまく組み合わせられていました。夏の食欲のないときなどに、冷たいひよこ豆のサラダは食べやすく、栄養価も高くて良さそうです。
テンプラニーリョ種100%のDon Miguel Comenge 2009。
標高890メートルの選ばれた畑で採れたブドウを使っています。フレンチオークの新樽で16ヶ月間熟成させています。深い紫色。熟した果実や、ドライフルーツ、ハーブ、ミネラルなどの香りがしました。Comenge 2008に比べると、ずっとシャープさと力強さが際だちました。テンプラニーリョ種独特の重厚なキャラクターと熟成したタンニン分が深いところに残るような、辛口のフルボディ。数年置くと、エレガントさが加わってくるのかもしれないなというポテンシャルを感じました。ペニンガイド2013 96点。
テンプラニーリョ種100%の赤ワインにぴったり合うのは、やはりイベリコ豚の生ハム。最初のものよりも熟成期間が長いワインチーズもぴったりでした。
ワインツーリズムにも力を入れているワイナリーで、2月16日にはマタンサ体験(豚を処理し、生ハムやソーセージを作る)を企画しているそうです。他にも、盛りだくさんですので、もし機会がございましたら、是非訪ねてみてください。何よりも、熱心にワイン作りについて語ってくれます。http://www.comenge.com/
BUDO YAでも案内できますので、ご興味のある方はお知らせください。