スペインのブドウ畑の土地価格
2020年のブドウ畑の平均価格は、ラ・リオハ(4.5%)、エストレマドゥーラ(6%)、マドリード(5.9%)、ナバラ(1.3%)の各自治区で上昇し、その他の自治区では低下しました。農務省が最近発表し、スペインワイン市場観測局が収集したデータによると、平均価格が最も高いのは引き続きカナリア諸島(64,590ユーロ/ha)とバスク地方(48,914ユーロ/ha)で、最も安いのはムルシア(5,489ユーロ/ha)とアラゴン(6,519ユーロ/ha)です。
1ヘクタールは、サッカーフィールドと同じ大きさです。
現在の為替レートは、1ユーロ=132円なので、タパスめぐりで人気のサン・セバスティアンがあるバスク地方でブドウ畑を1ヘクタール買うと約650万円かかるわけですが、ガルナチャ(グルナッシュ)の原産地とされるアラゴンで買うと86万円で済む計算です。
実はワイン価格にも直結していて、バスク地方の熟成しないタイプのチャコリが、アラゴンで作られる古樹の樽熟成ワインより高額な場合もあります。
2020年のスペインのブドウ畑としては、平均価格が0.5%(2019年比81ユーロ)の微減となり、16,465ユーロ/haでした。灌漑をしていないブドウ畑の平均価格は1%(138ユーロ/ha)減の14,342ユーロ/ha、灌漑をしているブドウ畑はほぼ横ばいの22,009ユーロ/㏊でした。
写真:ボデガス・フロントニオ(アラゴン地方)