端正なアルバリーニョ、アルバマル
DOリアス・バイシャスのワイナリー、アルバマルに行ってきました。
arrobaというのは、ガリシアで使われていた単位で14.5リットルを指します。最初にリリースしたとき、1000リットル(69アロバ)しかなかったので、69arrobasという名前にしたそうです。
蜜や柑橘類のハーモニー、光沢感、伸びやかな酸。
こんな、樹齢150年のアルバリーニョの畑からできます。
シュルショが子どもの頃、夏になるとみんなで泳ぎに行っていた海岸からすぐの畑。自宅から1キロくらいだそう。いろんな畑を見て回っていたら、ここに着いたときはすっかり遅くなってしまいました。
樽発酵樽熟成のアルバリーニョ。背筋が伸びるような真っ直ぐな酸、ほのかな苦み、包み込むようなボリューム感。
20歳で早逝したお兄さんの名前を、少年時代の思い出深い海岸のワインにしたそうです。
以前は、リアス・バイシャスで糖度の高いブドウを栽培するのは難しく、垣根仕立てならば光合成量も高く、手入れもしやすいからと、断固反対したお父さんを説得して自分の意見を通したシュルショ。
いつか棚仕立てに変えることが出来る植樹間隔にすることが条件で。
この数年の気温の高さゆえに、近い将来、自分の意見を変えて棚仕立てに変更するかも、あの時父親の意見も尊重しておいて良かったと笑っていました。
この垣根仕立ての単一畑で出来るアルマ・デ・マール。艶やかです。