ルイス・アンショ(ビニャ・デ・マルティン)
DOリベイロの中で、ピカイチだと思うワインを作るルイス・アンショさん。
温厚な紳士で、毎年、新ビンテージ発売のお披露目会の紹介状をくださるのですが、自宅から350キロ近く離れているということもあり、今年、ようやく参加することができました。
車で30分ほどの都心オウレンセではなく、あえて、地元のArnoia村のホテルで試飲会を行います。国内外のディストリビュータ、地元の人たちでいっぱい。関係ないけれども、このホテルは天然温泉尽きなので、湯治客も多いそうです。
フィロキセラ害以降、害虫に強いパロミノ種に植え替えられたので、リベイロは、飲みやすい大衆的な白ワインというイメージが強かったのですが、本当はまるで違うという証明がこのワインたち。コロンブスが船積みしたのは、リベイロの赤ワインが主流でした。山の麓で感じる草や土の感じのある、滋味深い赤ワイン。フルーティすぎず、重すぎないので、幅広くお食事を引き立てます。
もちろん、白ワインも素晴らしいです。混植畑のそれぞれの品種をきちんと世話をし、醸造も、トレイシャドゥラは水分の割合が多いので除梗してからプレス、とある畑のとある品種は房ごと発酵、など、細かく的確な見極めで、複数品種をブレンドして作るリベイロの魅力を引き出します。
彼のワインの素晴らしさを保証するかのような、ビンテージ1995。20年以上前のリベイロの白ワインが、これほど果実が生きていて、複雑で、飲み手に語りかけてこようとは。95年といえば、スーパースパニッシュとしてリベラ・デル・ドゥエロなどが世界的な注目を集めたビンテージでした。この頃、こんなに素晴らしい白ワインを作っていた生産者がリベイロにもいたのですね。
そのワインが生まれた景色や、時代背景を知っていると、より楽しめることがあります。リベイロは、日本の田園風景を思わせるような落ち着いた、しっとりした景色です。
ルイス・アンショさんの新ビンテージ発売のお披露目会のおみやげ。
非売品です。ガリシアの、この手のオルホ(ブドウ果皮の蒸留酒)はとっても美味しいんですよ。
日本輸入元:+blue dining
ルイス・アンショ-ワインとフルーツカクテルとボブ・ディランを巣鴨で
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