ベガ・シシリア
ベガ・シシリア社は、1864年に、フランスのボルドーで醸造を学んだドン・エロイ・レカンダによって創立されました。そのとき、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、マルベックという品種を持ち込み、以来、トップキュベのウニコはテンプラニーリョを主体にこれらの外来種が数パーセント、アサンブラージュされてきました。
200㏊の自社畑を52区画に分け、収穫から発酵、熟成まで区画毎に管理されます。
ウニコは大樽で発酵、バルブエナはステンレスタンクで発酵します。
フレンチオークは新樽のみ。その他、ハンガリーやアメリカンオークの樽は4年使います。毎週金曜日にワインを充填し、三ヶ月に一度、全ての樽を試飲。五ヶ月に一度、澱引きをします。
熟成がある程度完了して、初めて各樽のワインがこの大樽でブレンドされます。
樽熟成まで6年間。さらに最低4年間瓶内熟成します。
そのため、コルクのチェックは何重にも行います。
マグナムボトルのプライベートコレクションには、毎年、アルバレス家が購入した絵からデザインした特別ラベルがあります。
試飲用のグラスは、リーデルのソムリエシリーズ。「ウニコ」の名前を持つ、特別デザインのグラスもあるそうです。
敷地内の日本庭園。敷地内に5つ星ホテルを建設予定という話は、マスコミの勇み足だったようで、現在計画にはないそうです。
醸造責任者も交替し、ウニコも2011年ビンテージからは、150年の伝統を変えて、テンプラニーリョ100%のワインになるそうです。今後の進化が楽しみですね。