アラヤ・ティエラ 2013
2016/07/24
友人から誕生日にプレゼントされたワインを飲みました。
2015年９月のABC誌の記事によると、全世界に１千万人のユーザがいる、ワインアプリ「Vivino」で、スペインワイン人気No1、世界第二位に選ばれたワインだそうです。スペイン各地にワイナリーを持つフアン・ヒルファミリーが、スペイン南部アルバセテ県（D.O.Almansa）で作っています。
ガルナチャ・ティントレラという、ブドウの実まで赤い固有品種100％で、標高1000メートルのところに畑があります。低収穫量に抑えられた凝縮したブドウを使い、15ヶ月アメリカンオークとフレンチオークで樽熟成させています。
スペイン南部で作られていることと、ボトルの感じから、重厚なワインかなとは思っていたのですが、グラスに注いでみると想像以上の凝縮した色でした。縁の方に至るまでまったく下の色が透けません。今まで飲んだことのあるワインの中でも一番濃いワインだと思います。樽香を伴う、ジャムやコンポートなどの甘い香りがしました。そして見た目どおりにしっかり凝縮した、かなり甘めの味わい。余韻を楽しむというより、口に含んだ瞬間からノックアウトされた感じで、わたしたちには非常に珍しくグラス一杯がやっとでした。アルコール度数１６％。
時間経過を観察してみることにして、毎日、グラス一杯ずつ飲んでみています。今のところ、３日めに少し甘みが控えめになって酸を感じるようになり、バランスがとれてきたかなと期待しましたが、４日めにまたどっしりと落ち着いてしまい、５日めも同じ。開栓後、ビクともしない、なかなかのポテンシャル。
個人的には、こういうタイプのワインが一番人気というのもちょっと解せないところがありますが、日本にも入荷しているようですので、濃い味わいがお好きな方にはお勧めです。