ペニンガイド星付きワイン試飲会
ペニンガイド主催の星付き(コストパフォーマンスの良い)ワイン試飲会に行って来ました。一昔前は、価格の安いワインの中から美味しいものを探すのは一苦労だったスペインワインですが、栽培技術や醸造技術が上がり、全体的な品質の底上げを強く感じました。元々、昼夜の寒暖差が大きく、雨量が少なくて乾燥しているスペインは、ブドウの栽培には非常に向いています。病虫害の心配も少なく、毎年、安定した収穫が期待できるので、みんなが楽しめる程度の価格で、しかも美味しいワインが作りやすい環境なのです。
スペイン北部バスク地方の白ワイン、チャコリ。交通網の発達で他地域からのワインが入るようになり、また農業から工業へ土地利用が変わり、一時期はすっかり衰退していたチャコリですが、バスクの人たちの伝統を大切にする団結力とひたむきさでブドウ栽培が復活し、ここ数年、素晴らしいチャコリが生産されています。
アルバリーニョやベルデホも良いですが、よく言われるようにチャコリは和食にぴったり合うでしょうし、良質なチャコリの透明感は何より捨てがたいです。最新のビンテージを飲むのが良いとされてきたチャコリですが、酸が高いので、多くの若飲みタイプの白ワイン同様、1~2年おいた方がより深みが増して良くなるなと実感しました。
赤ワインもアルコール度数低めで飲みやすいものに流行が移ってきていますが、ロゼワインも抽出の少ない、「タマネギの皮色」のものを多く見かけました。これでは白ワインと同じだな、、、というものもちらほらありましたが、バリエーションが増えるのは嬉しいですね。