ボデガス・イ・ビニェドス・ペイケ
D.O.ビエルソのボデガス・イ・ビニェドス・ペイケに行って来ました。
D.O.ビエルソは、ガリシア州との境にある、カスティーリャ・イ・レオン州最西端に位置します。ぐるっと山脈に囲まれた盆地なので、標高や方向によってワインの味わいはさまざまです。
ほんの小さな区画で見ても、砂質、粘土質、スレートとバラエティ豊かです。また地理的な条件故、年によって大陸性気候の特徴が強く出たり、大西洋気候の特徴が強く出たりする地域です。そして、それぞれの農家が持っている畑の規模が小さいため、大々的に植え替えられることがなく、古い樹齢のブドウが株仕立てのまま残っているのも大きな特徴です。
ペイケの畑は、代々ブドウ栽培農家で、自社畑は18ヘクタール。家族や親戚、仲間のものを合わせて、全部で38ヘクタールの畑で採れたブドウを使っています。
ペイケの醸造家、ホルヘ・ペイケ氏は、この地で育ち、バレンシアのブドウ栽培や醸造学専門学校やバルセロナで学術的なことを学び、THE INTERNATIONAL SOCIAL SCIENCE COUNSIL(ルエダ)で博士号を取りました。1994年から、ラウル・ペレス氏の実家カストロ・ベントーサの施設を借りて、自社で醸造を始めました。ホルヘ・ペイケ氏がプロトス社などで経験を積み、ペイケを現在の形で創立したのは1999年です。
人口150人ほどのバルトゥイジェ・デ・アバホ村には、7つのワイナリーがあり、みんなとても協力的なのだそうです。
天然酵母だけを使用し、テロワールを尊重した作り方をしています。
このワイナリーの特徴的な500リットルの熟成樽。600リットルではダメで、500リットル樽が自分のブドウと作りたいワインに一番適しているのだそうです。
この写真ではわかりにくいですが、ワイナリーからLas Medulas(ローマ時代の金鉱山跡)も見えます。