エルマノス・ペレス・パスクアス
パスクワス兄弟が1970年代から、上質なワイン作りを目指した老舗ワイナリー。現在の形のワイナリー創立は1980年です。先祖代々から受け継いだ畑の真ん中に醸造施設を建設したため、現在135haの自社畑を持っていますが、どこの畑からも10分以内にブドウを醸造施設まで運ぶことが出来ます。
エノツーリズムでもパイオニアです。落ち着いた食堂、試飲ルーム、テラスなど、リラックスしてワイナリー見学が楽しめるよう、工夫が見られます。
醸造設備は、シンプルかつ十分。
ビニャ・ペドロサ 1996は、バチカンのローマ教皇がヨハネ・パウロ2世だった時代に、ミサで使われました。現在のラインナップは6種類。樽熟成12ヶ月以上のクリアンサから、全て長期熟成タイプのワインです。だからと言って、重すぎたり、飲みにくかったりするところはまるでなく、飲み口はスムーズ。マロラクティック発酵をステンレスタンク内で行うこと、アメリカンオークとフレンチオークの新樽と使用樽の時間差での使い分け(最初の6ヶ月はアメリカンオークで、次はフレンチオーク内で熟成など)と、何より長い歴史に裏付けられた伝統的なワイン作り、ブドウ栽培が、このワイナリーの高い評価を不動のものにしているのだと感じました。