ベガ・シシリア見学
醸造家のハビエル・アウサス氏のガイドで、ベガ・シシリアを見学してきました。
1998年に行った大々的な土壌調査から、150年前の畑の区画設定が理にかなっていたことが判り、ワイナリーを増築してステンレスタンクを大幅に増やしてからは、以前は土壌別に醸造していたところを、区画別に醸造できるようになりました。
区画別に発酵したワインは、そのまま別々に熟成されます。まずは新樽で長期熟成に耐えるような「ボディ作り」、次に、バラバラな味わいを使用樽で「教育」、最後に小さな樽で疲れた味わいやアロマを大樽で「回復」します。
アリオンやピンティアは、ワインの銘柄としての歴史が浅いので変化の可能性がありますが、ウニコは150年の歴史と重みがありますので、リリースしたときには「ウニコ」の味わいになっているべきなのだそうです。
今は、松やコルク樫を広大な敷地内に植林中で、200年後には全ての樽を自社製にしたいのだそうです。(現在、アメリカンオーク樽はグループ会社全て、ベガ・シシリア社屋で作成しています。)