Pruno 2010
D.O.リベラ・デル・ドゥエロで、最も優美なワインと評されたこともあるフィンカ・ビリャクレセス社。畑もワイナリーも、ベガ・シシリア社のすぐ隣にあります。同ワイナリーのフィンカ・ビリャクレセス 2009は、今年行われた新国王の戴冠式セレモニーの晩餐会に使われ、スペインを代表するワインとして知られることになりました。
プルーノは、このワイナリーの最も若い作りのワインです。 2010年ビンテージは、ロバート・パーカー氏が運営するワインアドヴォケイト誌にて、20ドル(15ユーロ)以下のワインとしてはスペインワイン史上最高の94点、最もコストパフォーマンスの良いワインに選ばれました。2011年、2012年も93点で、引き続き、高いコストパフォーマンスを評価されています。
樹齢20年以下の若いブドウを使用し、区画ごとに一次発酵させ、テロワールの生きたキャラクターを引き出します。12ヶ月、フレンチオークにて樽熟成。透明感のある深い紫色。赤い果実や、ほんのりと樽の香り。重くはありませんが、しっとりと落ち着いた飲み口で、フルーティでエレガントです。タンニンはまろやかにとけこんでいるので、収斂性はなく、心地良い余韻の長さにつながっています。購入後、2年ほど経った今ぐらいが最高の状態なのかもしれません。確かに、数倍の価格がつくような、他の珠玉の銘柄と比べても全くひけをとりません。
ちなみにパーカー氏による、プルーノ 2012年ビンテージの評価は「まるで小さなベガ・シシリアだ。 "a baby Vega Sicilia"」
日本での市販価格は2千円前後。是非スペインワインの素晴らしさを味わってみてください。
ワイナリー訪問記はこちらです。
http://www.budoya.jp/wp/2013/03/18/1096/