ペニンガイド 星付きワイン試飲会 お勧めワイン
数百本の出展ワインを事前に下調べし、写真とメモをとりながら、ワイナリーの人と話をして、きちんと試飲できたのは１００種類くらいだと思いますが、その中でもこれはお勧めと思ったワイナリーのご紹介です。
オウレンセ県のAdega de Pinguela。
http://www.adegadapinguela.com/
星付きワイン試飲会のスター選手的なワイナリーです。熟成樽が６、７個ほどしかないような本当に小さなワイナリーながら、全５銘柄中４銘柄が９１点、９２点、９３点と高得点でランクイン。残りの１銘柄は、価格的に対象外でした。９３点というと、優秀ワイン会にも出展できるのに、わざわざこちらのエコノミーなワイン会を選ぶのが、作り手の気取らなさと真面目さを物語ります。ピカイチ。
タラゴナ県のJosep Grau Viticultor。
http://www.josepgrauviticultor.com/
「飛ぶ人」という名前のとおり、ガルナチャ主体で、サンソ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドした軽やかな赤ワイン。セメントタンクで発酵させているので、ミネラル感もあります。この価格帯のワインとしては、低収穫量に抑えた栽培、一箱１０キロまでの小さな箱による収穫など、非常に丁寧なワイン作りをしています。
オウレンセ県のRonsel do Sil。ガリシア州のシル川から切り立つ絶壁に畑があることで有名なD.O.リベイラ・サクラに属します。
http://www.ronseldosil.com/
出展資格があるのは、コストパフォーマンスを評価された星付きワインだけで、本当はメンシア種の赤ワインだけなのですが、この写真のドナ・ブランカもなかなか良かったです。2014年現在、日本未入荷。
サラマンカ県の自然公園内にある、Cambrico。
http://www.cambrico.com/
サラマンカの固有品種ルフェテを使った上質なワインで有名なワイナリーの、エコノミーなラインです。トップクラスの味わいに比べると、ややシンプルな感じはしますが、バランスの良さと基本的な作りの良さはさすがだと思います。
ワイナリーは、とても素敵なところにあります。少し違うスペイン旅行のプランに是非。
http://www.cambrico.com/enoturismo.html
ラ・リオハ県のBodegas Vinícola Real。
http://www.vinicolareal.com/
ビウラ70％、マルバシア20％、ガルナチャ・ブランカ５％、モスカテル５％のブレンドで、樽内発酵後、４ヶ月樽熟成してあります。収穫は手摘み。樽の支えにより、しっかりとしたストラクチャーを持ちますが、決してオークは前に出てこず、モスカテルの奥ゆかしいアロマが全体を上品に仕上げています。甘さもほど良かったです。
ラ・リオハ県のBodegas Luis Cañas。
http://www.luiscanas.com/
ここの赤ワインはかなり有名ですが、ビウラとマルバシアの樽発酵、熟成白ワインもなかなか良かったです。 樽発酵中のバトナージュの様子がこちらからご覧いただけます。
バレンシア県のAranleón。
http://www.aranleon.es/
オーガニックワイン。今回の試飲会では、エコノミーでかつ美味しいものを探しに来ていたのですが、ここの若飲みタイプは、なかなかバランスが良いなと思いました。日本にも入荷しているそうですので、良ければお試しください。２年ほど前に、リオハ大学で絶滅危惧種の再生に力を入れているフアン・カルロス・サンチャ教授のコンサルタントを受けていたそうです。