Peique Tinto Mencía 2011
スペイン北部に位置するレオン県のD.O.ビエルソ、Bodegas Peiqueのワインです。3世代にわたってワインを作ってきましたが、現在の形のワイナリー創立は1999年です。このワインは、樹齢50年以上のメンシア種を100%使用しています。
ラ・コルーニャ県とレオン県の県境にある、バルトゥイジェ・デ・アバホ村に、ワイナリーはあります。畑の標高は450~580メートル。世界的な醸造家、ラウル・ペレス氏も同じ村出身で、氏の有名なワイン「Ultreia de Valtuille」は、この村の名前が由来です。人口わずか200名ほどの小さな村ですが、古い上質なメンシアの樹が残っていることで知られています。
オーナー兼醸造家のホルヘ・ペイジェ・バジェ氏は、1997年にバレンシア大学卒業後、いくつかのワイナリーで働きました。Bodegas Protosは、1994年から1996年まで。現在は、リベラ・デル・ドゥエロのBodegas Conde San Cristóbalと、Bodegas Peiqueを兼任しています。フェイスブックで、ワイナリーの様子やブドウの成長報告、ワイン関連のニュースなどを頻繁にアップしてくれるので、個人的にいつも楽しみにしています。
今回飲んだワインは、3~5日発酵前のマセレーションをし、6日~10日かけて一次発酵。その後、4日~10日マセレーション。マロラクティック発酵が5~9日。熟成はステンレスタンクで、2ヶ月だけシュールリーしています。
色はややくすんだ、レンガ色がかった紫。 香りは、森の湿った土やきのこなど、やや暗い感じがしました。時間が経つにつれて、チョコレートなどに変わってきます。味わいは、やわらかで厚め。マロラクティック発酵が効いていると思いました。酸味も甘みもあるのですが、もう少し早い時期に飲んだ方が爽やかなのかもしれません。ワイナリーが勧めている瓶内熟成期間も、1~2年です。
比較的手軽な価格で入手できますので、新しいビンテージを購入して、再チャレンジしてみたいワインです。
2013年ビンテージから、ブルゴーニュ型のなで肩の瓶になり、ラベルも変わりました。