Rejadorada Verdejo 2013
D.O.トロの実力派ワイナリー、レハドラダが、D.O.ルエダで作るベルデホ100%の白ワインです。樹齢40年以上のものだけを使用し、発酵後、沈んだ酵母を完全には澱引きせず、ワインと接触させながら、ステンレスタンクで熟成させています。
ブドウの糖分が、ブドウの皮についていた(あるいは、人為的に追加した)酵母によって、アルコールに変化するとワインになります。一般的に白ワインは、発酵終了後、沈降した酵母を澱引きし、濾過して瓶詰めしますが、あえて澱となった酵母をそのままにして、ワインと数ヶ月間接触させる醸造方法を、シュール・リー(スペイン語では、ソブレ・リアス。「澱の上」という意味です。)と呼びます。
シュール・リーすることで、澱になった酵母が自己分解してタンパク質からアミノ酸に変化し、ワインに独特なうまみを与えます。時には、微発泡ももたらし、一層爽やかな味わいになります。
レハドラダのベルデホも微発泡しています。緑がかった黄色で、若々しい印象。柑橘系のフルーツと、草原のような爽やかな香りがしました。酸味が豊かな、採れたての温州ミカンのような味わいで、特に後口に広がる柑橘系の感じが心地良かったです。ベルデホの特徴である豊かな酸は、軽いシュール・リーによって少しふくよかになり、飲みやすくなっています。アルコール度数は13%。ワイナリーが勧める食事は、魚料理、海産物、鶏肉、米料理、パスタだそうです。
暑くなってくると、こういう爽やかな白ワインが美味しいですね。