verema試飲会 その３
D.O.ペネデスのFinca Sabaté i Coca です。４世代にわたるブドウ栽培農家。全て自社畑でオーガニック栽培しています。土質にはこだわりがあり、畑全ての土質の分析をし、区画を分けて、栽培と醸造を行っています。 テロワールや、固有品種が見直され、その土地ならではのワインの魅力が理解されるようになった昨今ですが、この白ワインはまさにテロワールを表現しています。チャレロ100％使用。
チャレロは、CAVAに使用されたり、他の品種とブレンドされたりすることが多いのですが、単一品種としても、酸が豊富で、フルーティ、粘性のあるワインを作るポテンシャルの高いブドウです。
このワイナリーでは、４～５ヶ月ステンレスタンクでシュール・リーした若飲みタイプと、樽熟成のタイプがあります。どちらもオイリーな飲み口と、フレッシュな香り、豊富な酸が魅力的なワインでした。
D.O.シエラス・デ・マラガのマスカット・オブ・アレキサンドリア100%の白ワインです。北アフリカ原産の非常に古い品種で、ローマ帝国時代にエジプトのアレキサンドリア港から地中海各地に広がったため、この名があるそうです。日本では、生食用の高級品種としてとして知られますが、ワインの原料にも使われています。
このワインは、30％を樽で発酵させているため、いわゆるジュースみたいな飲みやすさだけに終わらない、複雑味があります。辛口のカテゴリーですが、一般的な白ワインよりはやや甘みが強いです。
リベラ・デル・ドゥエロの老舗ワイナリー、Callejo が、アルビージョ100％で樽熟成させて作る白ワインです。標高920メートルのところに２ヘクタール、ワイナリーのある村に斜面の畑が１ヘクタールあり、標高の高い畑のブドウからは豊かなアロマが、斜面の畑のブドウからは爽やかさと味わいの骨格となる十分な糖と酸が得られるそうです。
ふんわりとした飲み口で、マンゴーやスパイスなどが香ります。興味深いワインの１本だと思います。
クエンカ県にある、D.O.Uclés の Bodegas Fontanaのワインです。この白ワインもマスカットを使っています。 甘さの強いマスカットで、爽やかな白ワインを作るため、このワイナリーでは、完熟する前に一部のブドウを収穫し、酸味を確保します。実際、それは成功していて、甘いマスカットの香りがするのに、すっきりした辛口の味わい。ラベルの表と裏もチャーミングです。