verema主催ワイン試飲会 その2
2014/06/28
日本でも、メドゥーサが描かれたタイルがついているCAVAでおなじみのPago de Tharsysが作る、アルバリーニョ100%の白ワインです。アルバリーニョの畑は、1ヘクタールだけで、オーガニック栽培です。アルバリーニョは、スペイン北部で冷たい大西洋に面したガリシア地方が有名です。暖かい地中海に面したバレンシアで採れるこのアルバリーニョは、ガリシアの凜とした冷たさと違って、やわらかさがあります。
D.O.バルデオラスから、2012年に初出荷されたゴデジョ100%のスパークリングワインです。同時期にリアス・バイシャスで出荷されたアルバリーニョと同じく、ゴデジョという固有品種で作るスパークリングワインということになります。8年間の試作と研究の結果、Brindeという名前のこのワインが、Bodega Roandiからリリースされました。味わいは、りんごを発酵させて作るお酒、シードルをさらに強く発泡させた感じでした。
1886年創業の、リオハでは7番めに古いワイナリーです。ごく小規模のワイナリーなため、手作業での伝統的なブドウ栽培やワイン醸造が、現在まで途切れることなく息づいています。2003年からはオーナーが代わり、伝統的な手作業を重んじながらも、醸造設備も一新し、フルーティで軽やかな、モダンなリオハのワインを作るようになりました。 右側の写真は、醸造家のDavid Gonzalez氏。
この白ワインは、樹齢30年以上のビウラを100%を使用し、50%はフレンチオークで一次発酵させ、残りの50%はステンレスタンクでシュール・リーさせています。ミネラルが混じり、甘すぎない花やフルーツの気持ちの良い香りがします。ふくよかな、尖ったところのない口当たりですが、しっかりした酸があり、バランスの良い味わいで、好感が持てます。
バルセロナにある、Bodega Abadal のピカポジャ100%の白ワインです。ピカポジャ(picapolla)は、スペインのカタルーニャ地方とフランス南部でわずかに生産される稀少品種です。D.O.Pla de Bagesの固有品種になります。ブドウの房は小ぶりですが、粒は平均的な大きさです。皮が柔らかいため、傷がついている(picadas)ことが多く、品種の名前の由来になっています。アルコール度数や、酸度は平均的で、フルーティで輝く黄色のワインを作ります。
このワインも、ジャスミンや柑橘系の香りがあり、パイナップル、グレープフルーツを思い出させるフルーティな味わいでした。