Lia de Pradorey 2013
D.O.リベラ・デル・ドゥエロで最大面積の畑を持つワイナリー、プラドレイのロゼワインです。テンプラニーリョ種１００％を使った、スペインでは新しいタイプの作り方で、淡い薄桃色が目を引きます。ロゼワインの作り方には大きく分けて３種類あり、１．赤ワインを作る工程の途中で果汁だけを抜き取って醸造する方法、２．黒葡萄で、白ワインを作るように果汁を絞ってから醸造する方法、３．赤ワインと白ワインを混合して作る方法があります。
リベラ・デル・ドゥエロでは、１番の方法で作られているロゼワインが多く、ロゼワイン用の果汁を抜き取った後の残った果皮と果汁でより濃い赤ワインを作ります。
Lia de Pradoreyは、２番の方法で作られています。発酵に入る前に１時間ほど果皮ごと果汁に浸して、赤い色をつけ、その後圧搾して果汁だけを取り出し、発酵させます。このごくわずかな時間の浸し（マセレーション）で、桜の花びらのような淡いピンク色で、ほんの少し甘めのフローラルな香りを持つワインになります。
味わいは、ほとんど白ワインのようで、果実味がたっぷりで、きりっとしています。渋みやスパイシーさはありません。香りも柑橘系が中心です。見た目のピンク色とのギャップに楽しい驚きがあります。白ワインの酸味が少しこなれているので、お酒に慣れていない人にも飲みやすい味わいかもしれません。軽やかで明るい雰囲気のこの色合いは、お花見やバーベキュー、パーティなどにはぴったりだと思います。スクリューキャップなので、抜栓も簡単です。もう少し低価格だと良いかなぁという印象でした。