アリメンタリア 2014
2014/04/10
3月31日から4月3日までバルセロナで国際グルメ・飲料見本市が開催されました。ワインはもちろん、オリーブオイル、肉類、乳製品を始め、デザート、国際グルメ、食器や調理器などありとあらゆるタイプの食の祭典。入場者は140カ国から14万人。50人のシェフが腕をふるう、ショークッキングもありました。
ワインのパピリオン。2013年は欧州全体が冷夏のためブドウの収穫量が下がり、最も影響の少なかったスペインがフランスやイタリアを抜き、ワインの生産量世界一になりました。スペインワインの輸出が増えているのは、ブラジルや中国、ロシア、インドなど。スペイン国内では、以前のように日常的にワインを飲む人は減ってきましたが、特別な日に良質なワインを楽しむケースは増えてきており、そういうニーズはスペインワイン全体の品質向上を支えています。
スペイン各地から集まった新進気鋭のワイナリーからなる、Roca Madre(岩盤)というグループのブースは試飲したい人たちでいつも賑わっていました。勢いのあるところには人が集まります。参加ワイナリーは以下のとおりです。AKILIA、ALMAROJA、DOMINIO DEL UROGALLO、MALDIVINAS、TENTENUBLO WINES、SAÓ DEL COSTER
原産地呼称委員会のスタンド。その土地のワインが一気に試飲できるので、お目当てのブドウ品種や土地があるときには、まずこの手のスタンドを覗くのが便利です。
味わいやデザイン、価格など、古い価値観を打ち破る50本!に選ばれたワインの試飲ブース。多少入場制限がありましたが、ブースの中ではいくらでも試飲できます。気になっていた銘柄を短時間に集中して試せました。
最近よく見かけるフランス風ロゼワイン。マセレーションを1時間以下にし、ブドウの皮と種から抽出される赤い色とタンニンを低く押さえています。
透明感のある白ワインといえば、カステル・デンクス。ここのリースリングは孤高の輝きがあります。
とっておきのCAVAなら、レカレドでしょうか。
生ハムのトップクラスは、サラマンカ県ギフエロ村のBEHER。カットもプロ中のプロが手作業でやっているので、薄さ加減も大きさも素晴らしく、滑らかで甘い脂の後口がたまりません。塩気ばかりが強い生ハムと赤ワインを合わせると生臭くなってしまいますが、このクラスの生ハムはどんな赤ワインをも素晴らしい味わいに引き上げるような気がします。
リーデル社のブース。グラスの形状で、ワインの味わいはずいぶんと変わります。それを実感させてくれるワークショップも開催されました。
ショー・クッキングのスタンド。これは、スプレー缶に入ったホットケーキミックスなど。小さなタパスをたくさん作るのに便利そうでした。
ショー・クッキングでは、フレッシュハーブや野草、スプラウトがよく使われていました。興味津々でつまみ食いする人たちもたくさんいました。
野草やハーブをお料理に使わせたら、バリャドリッド県マタポスエロ村ラ・ボティカのミゲル・アンヘル・デ・ラ・クルス氏。
垂直試飲会もいくつか開催されました。後ろを向いているのが、パゴ・デ・カラオベハス社長のペドロ・ルイス・アラゴネス氏。真ん中が創業者であり、セゴビアのコチニージョレストランオーナーのホセ・マリア氏、右の女性が醸造家のアルムデナ・カルボ・アバ氏。
パゴ・デ・カラオベハス、ファーストビンテージのクリアンサ1991をマグナムボトルから頂きました。(写真一番右)わずかにレンガ色の色調が13年の時間を感じさせましたが、柔らかくチョコレートやキャラメルの印象が増した味わいの中に、生き生きとした果実味が感じられ、まだまだ保存できそうなポテンシャルを感じました。
温度、湿度の管理もできるワインサーバー。ボタンによって、注ぐ量をコントロールできます。液体が減った分だけ不活性ガスを注入する仕組みになっているので酸化を防ぎ、抜栓後3週間は同じ状態で保存できるそうです。
知らないワイナリーで、気に入った味わいと価格帯にめぐりあえる幸せ。
オリーブオイルの試食コーナー。色を見て、香りをかぎ、パンにつけて味わいます。
ワインを絞ったあとの、皮と種から蒸留酒を造るオルホ製造器。
スペインではジントニックをはじめとした、カクテルがブームです。
日本のウィスキーも発見!
ノンアルコールのスパークリングワイン。甘いので子どもたちは大好きです。
食材や、調理器などのプロモーションで、その場でお料理したものを食べさせてくれます。
冷凍野菜や果物。フレッシュなものに負けない味わいと、解凍したとは思えないナチュラルな食感でした。
ガリシアのビール。スーパーで買ったものより美味しい気がしました。
瓶入りシドラ。高いところから注ぐのも風情があって良いのですが、瓶入りだとこぼさなくて簡単ですね。いろんな味がついていました。
日本から出店していた、寒天タイプのサプリメント。美味しいサプリメント、スペインでも流行ると良いですね。
デコレーション用食材。ここ数年、スペインでも手作りのデコレーションが流行中です。
スペインでは、まだまだめずらしい食材。
お茶のスタンド。緑茶も定番です。
スペインのチョコレートはなかなか美味しいです。パッケージにも凝ったお店。プレゼントやおみやげに良さそうですね。
スペインのクリスマス伝統菓子、トゥロン。
チューロスとホットチョコレートの実演コーナー。
最終日も19時までとなっていましたが、16時にはぞろぞろと展示者もお客さんも帰り始めました。