Ladairo 2012
ガリシア州オウレンセ県南部のD.O.モンテレイのワインです。ワイナリーは、Adegas Ladairo。標準スペイン語では、ワイナリーをBodegaといいますが、ガリシア語ではAdegaになります。1980年代に本格的にワイン作りに取り組みはじめ、現在は20ヘクタールの自社畑を持っています。メンシア種とゴデジョ種が中心で、ガリシアの伝統的な栽培方法で、ソウソン、ロウレイラ、トレイシャドゥラ、アルバリーニョ、テンプラニーリョなど様々な種類も混植されており、風土とともに、このワイナリーならではの味わいを醸しだしています。
今回飲んだワインは、メンシア種の樽熟成をしていないタイプ。ボトル詰めされて1年以上過ぎているためか、まとまりがよく、柔らかくて飲みやすいワインだと思いました。薄めの紫色で、きつい酸味もタンニンの苦さもなく、フローラルでやや甘めの香りと味わいがしました。グリセリン分もあって、グラスにワインの跡が残るわりにはさらさらと飲めます。ミディアムボディです。
それほど個性の強いワインではないので、大勢で集まるパーティのときに数本開けておけば、日頃ワインを飲まない人にも喜ばれるのではないかと思います。ただし、この品質としては市販価格はやや高めかなという印象を受けました。ごく一部の大規模ワイナリーが作るような、ブドウをプレスしすぎたときに出る嫌な渋みや人工的なひっかかりは全くなく、手作り感のある素朴な味わいです。
このワイナリーの樹齢100年を超えるメンシア種。熟成タイプのワインに使用します。