セニョリオ デ ルビオス ソウソン 2011
2013/09/20
Señorío de Rubiós Sousón 2011
D.O. リアス・バイシャス
今回試飲するのは、ソウソン(Sousón)という、スペイン、それもガリシア地方のだけで栽培されている固有品種のブドウから作られたワインとなります。D.O.はリアス・バイシャス、アルバリーニョで有名な地域です。
このブドウ、乾燥に弱く、生産量が少ないため、単一種では使われず、他のブドウと混ぜてワイン造りに利用される場合が多く、深い色で香り高いワインが出来るが、糖度が低いため、アルコール度数が高いワインは出来ないそうです。今回のワインはソウソンの単一品種から作られていますが、赤ワインとしてはアルコール度数は低めの12度となっております。
色は、アメリカンチェリーの色を薄くしたようなエンジ色系の赤。抜栓直後に注いだワインは、アルコール臭がちょっと鼻につくものの、フルーツの香りが高 く、フレッシュな感じがするのですが、しばらく置いておくと、はっきりと香りが変わるようです。森の果実、ブルーベリーの様な香りです。
アタックは軽め、スムースな口当たりで、気になる引っかかりはありません。ソウソン種は糖度が低い品種らしいので、アルコール発酵はしっかりと行われてい ると思うのですが、割と甘く感じました。酸味は高め、苦みはかなり弱いです。丸みのある酸、少ない苦み、タンニンの感じから、全体的に爽やかな作りを感じ させました。
割と繊細な作りのワインだと思いました。翌日に残したワインを飲むのは辛いと思ったのですが、フレッシュさは抜けてしまったものの、それなりに楽しめました。