トマス・ポスティゴ ベルデホ 2010

トマス・ポスティゴ氏は、リベラ・デル・ドゥエロを世界レベルにした重要な醸造家の一人です。1985年にプロトス社が初めてクリアンサ（熟成タイプ）を作ったときの責任者であり、パゴ・デ・カラオベハス社の創立メンバーの一人でもあります。そして、2008年、彼自身のプロジェクトである、トマス・ポスティゴ社を創立します。

今回試飲したのは、トマス・ポスティゴ ベルデホ 2010。D.O.ルエダのベルデホ100％白ワインです。９月２４日に収穫し、ブドウの皮と果汁を一緒にマセレーションしています。その後、７ヶ月フレンチオークとアメリカンオークで樽熟成させてあります。2010は、12,700本リリースされました。

濃いめの麦わら色です。デキャンタしない場合、香りが立つまで少し時間がかかりますが、パパイヤや熟したみかんなどから始まって、マンゴーや洋なし、スパイス、そして樽由来のトーストなどバリエーション豊かなアロマを感じます。

味わいは、なめらかな厚みがあります。辛口ですが、口の中に広がるクリーミィな、ほのかに甘いブドウの感じがとても個性的です。ベルデホ特有のきりっとした爽やかさも兼ね備えているので、後口がシャープで、あきさせません。キンカンを食べたときのような感覚によく似ています。

樽熟成してある白ワインは、シェリー香、酸化香がやや気になるときがありますが、このワインには全くそれがありません。全体的にとても落ち着いていて、なめらかで、一般的なベルデホとはかなり性格の違う白ワインです。赤ワインと同じような感覚で飲んで頂けると、より楽しめるのではないかと思います。ワイナリーが推奨するサービス適温は１２℃です。

BUDO YAで、このワインを通信販売にてご購入できます。
トマス・ポスティゴ ベルデホ 2010

-D.O.ルエダ