ペニャフィエルから少し上ったフォンペドラサ村にあります。
一時発酵用のステンレスタンク。
ワイナリーの入り口付近に6つほどあって、樽熟成の部屋をぬけるとまたたくさん並んでいたので
何か違うのか?と聞いてみたら、中身は同じなんだそうで、生産量を拡大したときに
奥のタンクを増設したのだそうです。
樽熟成ゾーン。
アメリカンオークとフレンチオークを使っています。
ボトルにキャップとシールを貼る機械。
箱詰めも手作業です。
この日、箱詰めされたワインが極端に少なかったので、「全部売れちゃったの?」と聞いたら、箱詰め担当の彼女が二週間のバカンスをとっていたらしいのです。休んでいる人の仕事を他の人が代理でやらずに、そのままになっているというのがスペインらしい・・・と思いました。
試飲をさせてくれる部屋です。古いワイン、様々なタイプのブリエゴのワインが保存されています。
真ん中の板がブリエゴの紋章です。・・・とここまでは普通にワイナリー見学をしていたのですが。
ワイナリーの前にとまっていたトラクターにふと気がついて、「あれ、何のためについているんですか?」と聞いたら、ブリエゴでは葡萄畑のとなりにトリュフの栽培をするために、昨年樫の木を植えたのだそうです。このトラクターは後ろに水を入れ、前からぴゅーっと一本一本に水を撒く手作り装置だそうです。
夏は暑く、冬は極寒。昼夜の気温差も大きく、その上、乾燥していて、大きな岩がごろごろしていています。ですので、他の野菜や果物の栽培には向きませんが、葡萄やトリュフは凝縮された味の高品質のものができるのだそうです。岩をひとつひとつ手作業で取り除き、耕して、樫の木の苗を一本一本植えていったのだそうです。早くて8年目に初めてのトリュフの収穫ができるかもしれないそうです。40年から50年後を目標にした壮大なプロジェクト。どんな長い歴史にもはじめの一日目があるんですよね。
2年目の樫の木。カスティージャ・イ・レオンの厳しい大地にしっかり根付くんだよ。
少し高台になっているところから見渡すと、トーレスのワイナリーがありました。
経営者の一人がここの星空に感動して、ワインのラベルに星空のデザインを使っているそうです。
小さい、一見お墓のような建物が昔ながらのワイン熟成庫の空気穴です。今でも使われています。
小さい葡萄の実がなっていました。
「葡萄の茎を食べたことがあるかい?」と急に聞かれて、一瞬、聞き間違いかと思ったのですが、外側の皮をむいて柔らかい中身を食べるのだそうです。
なかなかない機会なので、食べてみました。酸っぱくて、青臭くいのですが、葡萄の味がして悪くなかったです。案内してくれたブリエゴのフェルナンドさんは、道案内してくれながらアーモンドの実をとってもぐもぐ食べたり、鹿を見つけて車で追いかけたり、一緒にいると自然がいっぱいで楽しい人です。
このへんは20キロにわたってまっすぐな平地が広がります。
道もずっとまっすぐ。地平線の真ん中に立てます。
葡萄の収穫は朝3時頃の真夜中から始まるのですが、そのときの星空はまさに壮大だそうです。
いつか行ってみようかな。どなたか興味のある方はご一報ください。
ペニャフィエル城がのぞめるところにも葡萄畑があります。この葡萄は樹齢20年くらいだそうです。
隣は葡萄畑。90センチ幅に植えられているので、片方だけに蔓を伸ばすように導くのだそうです。130センチ幅の場合は両手を伸ばさせます。
-ワイナリー訪問, 赤ワイン, D.O.リベラ・デル・ドゥエロ