ボデガス・アルバマル試飲会
2006年創業のD.O.リアス・バイシャスのワイナリーです。2010年から熟成タイプのアルバリーニョとD.O.リベイラ・サクラにてメンシアの赤ワインも作り始めました。ワイナリーのある、オ・サルネスはリアス・バイシャスの中では最も平原が広がる地帯で、温暖な気候で、十分な降雨量に恵まれています。土壌は、砂と粘土質。大西洋からの風が吹き付けるので、塩分を含むのが特徴です。
アルバマル 2012。アルバリーニョ100%の白ワインです。若飲みタイプですが、5ヶ月間軽くシュールリーしてあります。アルバリーニョ独特の暖かみのある黄色。柑橘系の香りが清々しく、味わいも爽やかでした。甘みもほんのりあって、飲みやすいワインでした。
フレッシュなアルバリーニョに合わせるのは、フルーツのピンチョ。いちごとアルバリーニョはぴったり。シャンパンやカバにも良く合います。パイナップルは味が似過ぎていて、アルバリーニョの良さを薄らげてしまうかもしれないなと思いました。バナナは今ひとつ。洋なしはまずまず。ワインと関係ありませんが、いちごは尖った方が葉っぱ側の丸い部分よりずっと甘いです。
アルマ・デ・マール 2011。樹齢28年のアルバリーニョ100%の白ワイン。6ヶ月間シュールリーしてあります。澱引きの後、濾過し6ヶ月瓶内熟成しています。アルバマルよりも大分辛口でした。大西洋からの海風による塩分が含まれているそうですが、「塩味」という直接的な味はわかりませんでした。友人が「翌日飲む残したカバの味がする」としきりに言っていたのですが、確かに「発泡していないブリュット・ナトゥレ」という印象でした。
ペペ・ルイス 2011。樹齢60年のアルバリーニョ100%の白ワイン。9ヶ月間撹拌しながら樽熟成後、3ヶ月シュールリーしてあります。澱引き、濾過の後、4ヶ月瓶内熟成しています。これもとても辛口。樽熟成でかなり厚みが出ているように感じました。
辛口で厚みのある、このワインは、ゆでたエビによく合いました。
フスコ。メンシア100%の赤ワインです。D.O.リベイラ・サクラのワインです。ブドウ畑は傾斜角度45°の急斜面の山腹にあります。土壌は花崗岩です。30日間のマセレーション後、プレス、マロラクティック発酵しています。メンシアというと、軽やかでフルーティな味わいを想像するのですが、このワインはもったりと、どこかヨーグルトを思わせる香りと味わいでした。初めて出会うタイプのメンシアでした。
いつもの生ハム。パンにトマトピューレが少し塗ってあります。生ハムの上にはオリーブオイル。スペインのオリーブオイルは、ワインに負けず劣らず上質なものがたくさんあります。