レヒナ・ビアルム 2012
スペイン北西部のガリシア地方にあるD.O.リベイラ・サクラのワインです。ワイナリーのあるルーゴ県のソベル村は、シル川の渓谷にあり、このワイナリーのブドウ畑の平均傾斜は何と42℃。一番急斜面のところは、60℃近くにもなるそうです。当然、畑の手入れや収穫は困難を極めます。多くのガリシア地方のワイナリーがとても小規模なのは、この環境の過酷さによるところが大きいと言われています。ただそれ故に、特別なミネラル感と素晴らしい酸を持ち、他の地域のワインとはひと味違うユニークなキャラクターがあります。
メンシア100%。樽熟成はしていません。
深い紫に近い艶やかなチェリーレッド。初めは、すみれやミントなど爽やかな香りを感じ、徐々に黒い果実やいちごなどの甘い香りも出てきます。
アタックはソフト。たっぷりとしたグリセリンがややもたつくかなと思ったのですが、果実味の豊富な酸がそれを上手にまとめ上げます。最初は甘みが少なく、辛口の印象を持ちましたが、時間の経過とともにフルーツの良い感じが出てきました。タンニンは強めで、苦みはほとんどありません。濃いワインの割りに、全体的にソフトでスムーズな飲み心地です。ボディはとてもしっかりとしていると思いました。
リベイラ・サクラは観光にとても力を入れていて、観光トレインで素晴らしい景色を眺めながら、ワイナリーで試飲、郷土料理の食事ができたり、シル川クリージングを楽しめたりするようです。
Bodegas Regina Viarum 公式サイト
http://www.reginaviarum.es/