アバッド・ドン・ブエノ 2011
2003年創立のビエルソのワイナリーです。醸造家のホセ・ルイス・サンティン・バスケスは、40年間ワイン作りに携わっており、D.O.ビエルソを立ち上げた一人としても知られています。メンシアとゴデジョの近代的な栽培方法を確立した立役者でもあります。
ブドウ畑は、ビエルソ地区の中でも特に栽培条件に恵まれている、バルトゥエイジェ・デ・アリバとビジャフランカ・デル・ビエルソの標高の高い場所にあります。35ヘクタールの自社畑は、急斜面で、土壌は石英と粘板岩の混合です。
平均樹齢25年のゴデジョ100%から作られた若飲みタイプの白ワインです。アルコール度数は12.5%。
暖かみのある黄色。なかなか香りと味が開かず、最初は作りの粗いワインのように感じたのですが、徐々にビワやシロップ漬けの桃、ドライフルーツのアプリコットなどのアロマが出始め、同時に味わいも急にまとまってきました。甘み、苦みなどを感じる複雑な味わいで、かなり酸味がしっかりしています。薄いというのではなくて、厚みはあるのですが、どこか繊細な感じがしました。パイナップルやオレンジを食べた後のような、すっきりした後口が印象的でした。
急に天気も良くなったことだし、夏に向けて、白ワインをいろいろと探しているのですが、こちらはまた寒くなってしまいました。極端な三寒四温を繰り返しながら、6月の中旬頃、急に40℃を超えるカラカラの夏がやってきます。