プロトス ベルデホ 2012
先日試飲したのが、2011年物でしたが、今回試飲したのは昨年度収穫分、出来たばかりの2012年物となります。通常、ワイナリーは、2011年物を出荷し終わってから、年度の新しい2012年物を出荷するのですが、この時期は、お店によっては、同じ棚に2011年物と12年物が混在していたりします。
因みに、2011年は、D.O.ルエダ32年の中で、ブドウの出来高が初めてエクセレンテ(非常に良好)と評価された当たり年でもあります。2012年のブドウの出来高はまだ発表されていません。
以前ワイナリー見学へ行ったときに頂いてきたグラスを使ってみました。注ぐ量の目安とするために、グラスの下の方に線が入っています。
色は、緑がかった黄色で、以前飲んだ2011年物より、濃いめの色合いだと思います。透明で輝きがあります。
香りは、リンゴの様な瑞々しい香りを強く感じました。
はっきりと判るくらい発泡しています。先日飲んだ2011年物は発泡していませんでした。白ワインは1年ではっきりとキャラクターが変わりますので、多分、2011年物も出荷された当時は、やはり発泡していたのだと思います。
この発泡が、爽やかさのアクセントとなっています。フレッシュな味わいと舌に感じる刺激が心地よいです。
ただ、香りを楽しむため、よく知るためにグラスを回していると、炭酸が抜けてしまいます。発泡があった方が自分の好みに感じましたので、グラスに注いで、余りグラスを回さずに飲みました。
グラスに注いですぐには、きりっとした香りと柑橘系の味わいを感じるのですが、時間が経つにつれ、干しアンズの香り、その奥にラムネの甘い香り、そしてパイナップルの風味を感じさせる、芳醇な香り、味わいに変化していきました。ベルデホ種を使ったワインにしては、辛口で厚みのあるボディを持っています。以前も書きましたが、この様な作り方はプロトス社らしい作りだと思います。いつ飲んでも安心して飲めるワインと言うのは、良い物だと思いました。
2011年物を飲んだ時には気がつかなかったのですが、2012年物のボトルはすごく軽いです。輸送コストのことを考慮して、ボトルのデザインもしているようです。