マリエタ 2011 アルバリーニョ100%
ブドウの糖分が、酵母により発酵して、アルコールと二酸化炭素が出来ます。糖度が高い状態で、発酵を止めると、アルコール度数が低めの甘口のワインが出来ます。
一口に甘口ワインと言いましても、糖度により3つのカテゴリーに別れています。
砂糖が1リットルあたり5グラムから15グラム溶けているのが
セミ・セコ
砂糖が1リットルあたり15グラムから50グラム溶けているのが
セミ・ドゥルセ
砂糖が1リットルあたり50グラム以上溶けているのが
ドゥルセ
となります。
今回試飲したワインは、アルバリーニョ種を使った唯一の甘口ワインで、D.O.リアス・バイシャスの認定を取ってあります。
甘口のカテゴリーでも一番糖分の含有量が低い、セミ・セコとなります。
コスト、給仕のしやすさを考えてだと思います。栓はコルクではなくスクリューキャップとなります。私は間違えてキャップカッターで切ってしまいました。
色は、肌色がかった黄色。ベルデホ種の青みがかった黄色と比較すると、暖かみのある黄色です。
桃のような、ちょっと甘い香りがします。リンゴの香りを感じさせたり、全体にフルーツ系の香りのようです。丸い穏やかな感じです。
アタックは香り同様、柔らかな口当たり、スムーズに受け入れられます。セミ・セコといっても、甘さは余り感じられません。ほのかに甘さを感じる程度です。ただ、飲み込んだ後に苦みを感じさせないので、その余韻の中でフルーティな甘みを感じることが出来るようです。
ほんの少し、本当にわずかに発泡しているように感じました。爽やかで、控えめな酸味で、苦みが少なく、飲みやすい作りになっています。それでも、ワイン自体のボリュームはしっかりしていていると感じました。柔らかさの中に味わいを感じさせる、よいワインだと思います。