D.O.リベラ・デル・ドゥエロ D.O.リベラ・デル・ドゥエロ
ピコ・クアドロ試飲会（D.O.リベラ・デル・ドゥエロ）
2013/03/08
2004年に醸造家フェリペ・カストリジョ・マルティンを中心としてスタートし、2005年初ヴィンテージをリリースしたワイナリー、ピコ・クアドロのワインを試飲してきました。8,800本から始まった生産本数も現在では55,000本にまで増えてました。キンターニージャ・デ・オネシモ村にあり、樹齢20年から90年のブドウ畑を22ヘクタール持っています。畑は、27つの区域に分けて管理しています。最長3年使用のフレンチオークで最低12ヶ月以上の樽熟成をします。
スペイン国内ではそれほどポピュラーとは言えませんが、アメリカを中心に海外では評価の高いワイナリーです。The Wine Advocate Robert Parker でも高評価、高得点を獲得しています。
ピコ・クアドロ。テンプラニーリョ種100％。10ヶ月から14ヶ月フレンチオークで樽熟成。深い紫色で、熟した果実を主体にした複雑な香り。辛口で濃厚な味わい。このワイナリーの中では一番熟成期間が短いのですが、どっしりと濃厚で、ゆったりと向き合って味わいたいタイプのワインでした。
これに合わせて出てきたのが、チョリソのエンパナダ。パイ生地よりももう少ししっかりしたパンに近い生地で包んであります。食器がなくても食べやすいので、遠足やパーティのときにもよく使われるメニューです。挽肉、ツナ、ゆで卵、と中身のバリエーションは豊富です。
ベンディミア・セレクシオナダ。ブドウの品質が特に良かった年だけ作られる特別な銘柄です。テンプラニーリョ種100％。22ヶ月間フレンチオークの新樽で熟成されます。濃い紫色。プルーンやベリー系の複雑な香りを持っています。リベラ・デル・ドゥエロらしいフルボディ。強いタンニンとグリセリン、酸などから判断して、あと10年は楽に保存できそうです。The Wine Advocateによると飲み頃は、2015年から2024年。
こういう強いワインには、脂ののった甘い生ハムがぴったりです。しっかりと詰まった生地にトマトソースを軽く塗って、生ハムをのせたカナッペです。
ワイルド。テンプラニーリョ種100％。古い樹齢のブドウを厳選し、18ヶ月フレンチオーク新樽で熟成。深い紫色。マルティン・ベラサテギ・システムという、新しい発想のボトルで、無濾過のワインでも澱がグラスに入りにくい構造になっています。ブドウのエッセンスを全てボトル内に入れて瓶内熟成できる、という考え方に基づいています。香りは、熟した果実やバニラなど。このワインもやはりバランスのとれたフルボディ。タンニンがややきついので、高めの温度で飲んだ方が苦みが気にならないかなと思いました。