プロトス ロブレ 2011
Protos Roble 2011
私事になりますが、私、スペインに来て、今年で20年になります。当時は、仕事もありませんでしたので、住んでいたピソの近くのバルに朝から晩まで、入り浸っておりました。
そこのバルで扱っていたワインがこのプロトスでした。
プロトスは、私がワインを飲むようになるきっかけを作ったワインです。
元々、プロトス社は、ペニャフィエル地方のブドウ農家の為の協同組合として1927年にスタートしました。
当時は、ボデガス・プロトスではなく、ボデガ・リベラ・ドゥエロと名乗っていました。
1982年に、産地呼称統制委員会が設立されるのですが、その時に、リベラ (デル) ドゥエロと言う名称を、産地呼称統制委員会に譲り、ボデガ・リベラ・ドゥエロは通称をボデガス・プロトスと名前を変えました。
プロトス社の正式名称は有限会社プロトス・ボデガ・リベラ・ドゥエロ・デ・ペニャフィエルとなります。リベラ・デル・ドゥエロと名の付く商品、施設は沢山ありますが、リベラ・ドゥエロと言う名称はプロトス社が商標登録しておりますので、プロトス社だけが使用しています。
ちなみに、BUDO YAと言う名称は、私達が商標登録しています。ですので、スペインではBUDO YAは私達の所しかありません。
ワインの感想です。
色は、濃い紫色、ガーネットの様に輝いています。透明感がある様に感じました。
ブラックベリーや花の様な香りを中心として、その中にバニラの香りが感じられます。バニラの香りは6ヶ月間アメリカンオークの樽で熟成しているからなのでしょうが、短い熟成期間の割りには、上手い具合に樽の芳香が溶け込んだ感じがします。この価格帯、クラスのワインにしては、すごいと思います。
使用しているブドウはテンプラニーリョ種が100%です。アメリカンオークの樽で6ヶ月熟成後、また6ヶ月瓶内熟成させてから市場に出荷されています。
飲み口ですが、薄くもなく、重たくもなくと言った感じです。酸味が割と強く感じるのですが、それが嫌みではありません。沢山の人が安心できる味に仕上がっている様な気がします。リベラの優等生のワインだと思います。価格もそんなに高くないですし。
多くのレストランで、このワインを扱っています。どのワインを頼もうか迷った時は、このワインを頼んでおけば間違いないと思います。
私のお気に入りのワインの一つです。